2007年10月29日月曜日

薬剤師について考える

薬剤師について考えるにあたって、

先日、職場の後輩薬剤師から教えてもらったサイトを見た。

調剤薬局での薬剤指導について苦情(?)の寄せられたサイトだ。

私は病院で働いていることもあって、最初は一歩離れたところから読んでいたが、

ふと、私が病院でやっている薬剤指導はどうなんだろう?と考えたら、

冷や汗が出そうな気分になった。


私が薬剤師として働き始めた1995年、まだ院外処方はそんなにメジャーではなく、

病院の薬剤師はおびただしい外来調剤で忙殺されていた。

つまり、調剤することが、病院薬剤師の主な仕事だった。

ところが、その後国の医療費削減政策と、

ソリブジン薬害によって問題となった薬の飲み合わせの問題により、

医薬分業が推進され、病院は外来患者に処方せんを直接渡し、

患者は院外の薬局で薬を受け取るようになった。


これは、これまで病院で勤務していながら、

入院患者さんの薬剤管理まで正直していられなかった、

病院薬剤師の業務を180度転換させることとなった。


外来調剤から開放された病院薬剤師がするべきことは?


入院病棟に出向き、入院患者さんの使用している薬剤が

適切であるかどうか、正しく使用されているかチェックすること。

私の中では、薬剤師個人個人が"出張薬局"であると捉えている。


普段している仕事についてまとめてみる。

入院患者さん全員の、使用中の薬、過去の副作用・アレルギー歴を把握する。

処方された薬剤について、禁忌、相互作用、適応症、用法用量など、

問題ないかどうかチェックする。

処方された薬剤について、患者さんに効能効果、用法、副作用を説明する。

患者さんや、医療スタッフから治療がうまくいっているかどうか

情報を収集し、うまくいっていない場合、

そこに薬剤に関する問題がないか考察する。

簡単にまとめると、こんなところだろうか。


患者さんの反応は様々で、

「薬剤師さんがわざわざ説明してくれるの?」と言う方も稀にいたり、

「むずかしいことはわからないから・・・」と腰が引け気味の方もいたり、

「別に何もないです」と迷惑顔の方もたまにいる。

まだ、このような業務が比較的当たり前になって、せいぜいたった10年。

でも、始めた頃と比べると、患者さんの方も、

薬剤師から説明を受けることに慣れてきているような気がする。

おそらく、評価が下るのはこれからであろう。

冒頭にあげたサイトで「うっとうしい」と言われてしまった薬剤師、

私もそう思われているかもしれないし、

また、そう思われてしまった同士や後輩を変えていきたいと思っている。