2009年1月24日土曜日

がん難民、なくしたい

「がん難民」という言葉、ご存じですか?

昨夜も報道ステーションで特集をやってましたし、

他のテレビ番組なんかでもよく取りあげられていますので、

みなさん聞いたことくらいはあるかもしれませんね。


でも、「がん難民」ってひとことでいっても、

すごく漠然としてると思いませんか?

そこで、定義を調べてみました。

日本医療政策機構の行った「がん患者会調査」においては、

「治療説明時もしくは治療決定時のいずれかの場面において、

 不満や不納得を感じたがん患者」と定義されたそうです。


がんは、医療の進化した現代においても、

完治が難しい病気です。

それでも、早期発見できれば、完治できるがんも確実に増えてきました。

しかしながら、最初にできたがんが他の臓器に転移した状態からは、

完治させるのは非常に難しいです。

この、「非常に難しい」という言葉が、誤解を生むのかもしれません。

難しい問題でも、とっても頭のいい医師にかかれば、解けるのではないか?と。


どんなに進んだ病状でも、希望を失ってほしくはないので、

「治らない」とは言いづらいです。

だから「難しい」と言ってしまうんですけど、

実際に有効な治療法がない場合は、「治療法が無い」と正直に言わざるを得ません。


そのような厳しい現状のなかで、

不満や不納得を感じない患者さんがいるんでしょうか?


有効な治療法がない、がんを治すことはできなくても、

少しでも長く快適に生きられるように、痛みを取ったり、

吐き気や食欲不振を和らげたり、そういう治療のことを緩和医療といいますが、

そういった治療なら、いくらでもすることがあるし、するべきだと思っています。

また、もし新しい治療法が見出されたなら、

一刻でも早く行えるよう、サポートしていきたいと思っています。


医師に「有効な治療法がない」と言われたからといって、

すぐに「見捨てられた」と思わないでほしい、

それは見捨てているわけではなくて、科学に基づいた真実であって、

乗り越えてほしい「過程」だと思っています。

その先にも、まだまだ生命はあるのだから。