ちょっと、想像してみてください。
最近おなかの調子が悪いなぁと思って、検査を受けたら、
大腸がんが見つかってしまいました。
でも、幸い切除可能で、手術を受けてがんを取ることができました。
その後、それほど調子も悪くなく、定期的に検診を受けていましたが、
数年後、肝臓と肺に転移が見つかってしまいました。
特に自覚症状はないのですが、進行を抑えるための抗がん剤治療が始まりました。
抗がん剤治療は少し副作用があって、体がだるかったり、
食欲がないときがあったりするのですが、なんとか日常生活は普通に過ごせました。
ところが、最近息苦しさを感じるようになってきました。
どうやら、肺に転移したがんが広がってきてしまったようなのです。
抗がん剤の種類を変えてみたりしましたが、なかなか改善しません。
肺のがんによる息苦しさをやわらげるには、
通常痛み止めにつかうモルヒネを少量飲んだり、
それでもおさまらないときには、軽い麻酔をかけたりするしかありません。
でも、なんといってもがんの末期ですので、いつ急変するかわかりません。
医療者側としては、そういう方法で息苦しさをやわらげてもいいかどうか、
本当はご本人の意思を確認したいと考えています。
あなただったらどうしてもらいたいですか?
そんなつらい事実は知りたくないですか?
それとも、自分がいまどういう状態かきちんと知りたいと思いますか?