最近、ダンナさんが買ってきて、「読んでみて」と私のカバンの上に毎日置くので(笑)、読んでみました。
うちのダンナさんは、読書大好きなんですけど、小説ってあまり読んだことがなかったそうです。
なんていうか、啓発本っていうのかな。
例えば小宮一慶さんのビジネスに関する本とか、そういうのが好きみたいなんですけど、
そういう本のなかで「小説も読んだ方がいい」って聞いたみたいで、
最近紹介されてた話題の小説のなかから選んだみたいです。
ちなみに私は小説好きですが、たまにしか読まないです。
時間の作り方が下手で、なかなか時間が取れません。
江國香織さんとか、村上春樹さんとか好きです。
本の内容は、これから読む方がいるかもしれないので、あまり詳しく書かない方がいいのかな?
書いちゃうかもしれないので、知りたくない方は、読まれてからまた遊びに来てくださいな。
短編集だったのですが、すべて「死」にまつわるおはなしです。
なかでもがんの話が多くて、読んでいて何度も涙がながれました。
また、ダンナさんは、だから今がん専門薬剤師を目指している私に読ませてくれたのかなぁって、
そう思うとまた別の涙がながれました。
「死」にまつわる物語の主人公や登場人物は、
クラスメートの死をうまく受けとめられない小学生だったり、
まさにがんを告知されてその衝撃を必死で受けとめているひとだったり、
もうすぐいなくなってしまう家族と最後のひとときを過ごしていたり。
どの物語も、大切な「誰か」がいなくなってしまう、そのときを描いています。
みんな、誰かにとって大切な大切な「誰か」なんだなぁ、と思い、
ふと自分の患者さんたちの顔が浮かんできました。
大切な誰かを失ったり、遺して去っていったり、
そのことをうまく受けとめられるひとなんているわけがなくて、
誰もが苦しみながら、もがきながら、それでもいつかは前を向いて歩くしかない。
それはきっと、誰にも助けてあげられない、なにもしてあげられない、んだな、と。
わかっていたはずなのですが、あらためて、
そんな切ないような、虚しいような気持ちにおそわれました。
でもね、だから・・・
大切な誰かと別れることになるかもしれない、
そんな大事なときだからこそ、そのことに集中してもらいたい。
だから、それ以外のストレスやわずらわしいことはなるべく少なくしてあげたい。
そんなことしかできないから、それを精一杯、楽しみながら、やろう。
この本を読んで、あらためて、そう、思いました。