2009年3月7日土曜日

アンペック坐剤(塩酸モルヒネ)の体内動態

今日,看護師さんからアンペック坐剤の使い方について質問を受けました.


私が担当している患者さんなのですが,

がんの脊椎への転移で痛みが出ていて,

オキシコンチンを内服していたのですが,

眠気が強かったのでデュロテップパッチへのローテーションを提案して,

採用されたのですが,結局眠気が取れなかった患者さんです.

原因ははっきりわからないのですが,

脳梗塞を起こしてしまい,経口摂取が難しくなってしまいました.

今までレスキューはオキノーム散だったのですが,

飲めなくなってしまったので,アンペックを使うことになりました.

しかし,がんの進行からか,ときどき下血や下痢が見られるため,

アンペックを入れた後に便が出てしまうことがあるとのことで,

そういうときに痛みが出てきたら,どうしたらいいか?という質問でした.


そういえば,アンペックは1日3回投与だけど,どこでゆっくり効くようになってるんだっけ?

普通,直腸からの吸収って結構早いはずだけど,経口モルヒネと何が違うんだっけな?

とわからなくなってしまったので,メーカーさんに電話して聞いてみました.

そしたら,なんと,なぜ効果が持続するかについては,「わからない」とのこと!!

「こういう坐剤を作って,投与してみたら,持続性があった」んだそうです.

びーっくりしました.

でも,では投与後排便があったらどうしたらいいか?との質問には,

「投与してから血中に検出されるまでの時間が約30分,

投与量の75%が検出されるまでの時間が約2時間だから,

30分以内に排便があったら再投与,2時間以上経過していたら再投与しない,

その間の排便に関しては,痛みの具合や患者さんの状態により考慮」とのことでした.


そこで,この情報を看護師に伝え,30分〜2時間の排便でまだ痛みがあるときには,

半量を再投与しようか,ということになって,

医師にそれでいいかどうか聞いておいてもらうことになりました.


しかし,脳梗塞の影響で,意思の疎通が難しくなってきているので,

痛みの情報をちゃんとキャッチできるかどうか心配です.

なんとか,きちんと苦痛を取り除くケアをしていきたいです.


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