2015年4月5日日曜日

「嫌われる勇気」アドラー心理学

少し前から話題の本、読みました。
いいな、と思ったところをメモしてみました。

劣等感は主観的である。
”もしも比べるべき他者が存在しなければ、わたしは自分の身長が低いなんて思いもしなかったはずですから。”
”主観にはひとつだけいいところがあります。それは、自分の手で選択可能だということです。”

人は怒りの感情を捏造する
”もしも面罵されたなら、その人の隠し持つ「目的」を考えるのです。直接的な面罵にかぎらず、相手の言動によって本気で腹が立ったときには、相手が「権力争い」を挑んできているのだと考えてください。”
”怒りとはコミュニケーションの一形態であり、なおかつ怒りを使わないコミュニケーションは可能なのだ、という事実”

人間の行動面と心理面の目標、人生のタスク
”自立すること、社会と調和して暮らせること”
”わたしには能力がある、人々はわたしの仲間である、という意識”
”仕事のタスク、交友のタスク、愛のタスク”

人生の嘘
”人生のタスクを回避するため、もっといえば対人関係を回避するため、ただそれだけのために他者の欠点をでっち上げている”
”アドラーは、さまざまな口実を設けて人生のタスクを回避しようとする事態を指して、「人生の嘘」と呼びました。”

課題の分離
”「認めない」という感情にどう折り合いをつけるかは、あなたの課題ではなくご両親の課題なのです。あなたが気にする問題ではありません。”
”「わたしにとっては、父との関係を修復しないほうが都合がよかった。自分の人生がうまくいっていないのは、あの父親のせいなのだと言い訳することができた。”
”しかし、「父との関係をよくしたくないから、殴られた記憶を持ち出している」と考えれば、関係修復のカードはわたしが握っていることになります。”

対人関係のゴールは「共同体感覚」
”他者を仲間だと見なし、そこに「自分の居場所がある」と感じられること”
”「課題の分離」ができておらず、承認欲求にとらわれている人もまた、きわめて自己中心的なのです。”

人生とは連続する刹那である
”われわれは「いま、ここ」にしか生きることができない。われわれの生とは、刹那のなかにしか存在しないのです。”
”そしてふと周りを見渡したときに「こんなところまで来ていたのか」と気づかされる。”
”毎日少しでもいいから、数式を解く、単語を覚える。つまりはダンスを踊る。そうすると、そこには必ず「今日できたこと」があるはずです。今日という1日は、そのためにあったのです。”

無意味な人生に「意味」を与えよ
”「人々は仲間であり、世界はすばらしいところだ」というライフスタイルを選択した”
”自らの上空に他者貢献という星を掲げていれば、つねに幸福とともにあり、仲間とともにある!”